11月のコーヒーとほんのひろばセットリスト
投稿者:豆ちよ(コーヒー豆の自家焙煎)
11月もみなさんのご協力の下に無事開催できました。お越しいただいたみなさま、離れていてもプレイリスト聞いてるよー♪と声を掛けてくださった方々、ありがとうございました!
2020年11月15日(日)
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<本日のmenu>
Hot coffee ¥450
深煎やわらかブレンド:Guatemara Florencia, Colombia Las Canoas
(ファンタジーや小説を旅する時に。こっくりとしたブレンド)
浅煎すっきりTanzania kigoma,
(身近な話題や写真集のお供に。リフレッシュするすっきりした一杯)
オーガニックりんごジュース ¥200
カスカラティ¥350
Elizabrthの焼菓子
-柿のバターケーキ ¥150円
-ガトーショコラ ¥120
-マンデルシュニッテン¥150
マンデルシュニッテン賛歌:ぽりぽりのナッツが、ひとつひとつ粒の立つ香ばしいナッツたちが、甘い生地の上にぎゅうぎゅうに寝かされて、甘くておいしいキャラメルを纏っている。薄いので口に入りやすく、噛み締めれば生地とナッツとキャラメルが全て混ざり合い、至福のハーモニーを生み出す。それらはコーヒーを飲んだ後の口内をくまなく探検し、やっぱり一緒に味わいたくなってもう一口含んだコーヒーと共に、食道を通って胃へと落ちていく。胃へ落ちたらもう味わうことはできない。鼻腔に残った香りをたよりに、残された余韻を味わう。おお!マンデルシュニッテン!!許されるのならもう一枚、食べたい。そしてコーヒーも!もう一杯、楽しみたい。(かずちゃん)
カスカラティとは、コーヒーの実を乾燥させたお茶です。コーヒーの味はまったくしなくて、甘酸っぱくハイビスカスティーのよう。エチオピアでは各家庭の妻たちが自宅で開くコーヒータイムにコーヒーではなくこのお茶を飲むとか。はちみつをちょっと入れても美味しいです。
よく聞くポッドキャストでエチオピアの回があり、その様子が語られていいます。行ってみたいなぁー。後半にこのお茶を飲む様子の話。他の回も自分の中の当たり前が揺さぶられるので、よかったら聞いてみてー。
https://open.spotify.com/episode/46BQ19DWhol2J6y6xuFWGR?si=U5GL3JZLSbKJ9ry-tGecfg
(豆ちよ)
<本日のお花>
秋の草花 by定子さん
さだちゃんのお花、今月は改善センター周辺で採集してきた庭木や野の花を中心に構成されていました。赤や黄色や紫に色づいた葉がとても美しかったです。寒さに負けずになんとか咲いたシュウメイギクの様子が素敵でした。(かずちゃん)
カウンターにはカマキリの卵付きで生けてくれたのが、とてもかわいかったです。さだちゃんの瑞々しい感性がさりげないところに発揮されています。
でも小さな坊ちゃんに「ほらカマキリのたまごだよ〜〜」と教えてみたけど、(ふーん)て顔されました。それより亀に夢中だったね、素直!(豆ちよ)
<今月、この1冊>
神山町出身、高橋啓さんが出版された本を紹介しました。本のタイトルは、『ある学長のひとりごと~国立大学法人化と鳴門教育大学~』です。ご自身の経験をもとに、大学法人化という時代の大変革を現場の視点で書かれた著書です。理念から経営まで、大学づくりに奔走された学長としての高橋さんの姿が描かれています。( こまちゃん)
<本日のPlaylist ♫>
コーヒーとほんのひろば11月 by Hiroki Chiyoda
https://open.spotify.com/user/surfacesafari/playlist/06sBBXBwhTuCESszug2mxC?si=ERt668AgRbu9QiWQmEm0_g
深まる秋の窓辺で、読書の手をふと止めて外を眺めると舞い散る枯葉。そんな風景に合うような「ファ〜〜〜〜」(聞くとわかる)とした曲特集です。
各地から「プレイリスト聴いてます」「仕事中のお気に入りです」とメッセージがちらほら届くようになりました。セレクターのちよさんも当日はなかなか来られませんが、参加している気持ちです。セレクションしてくださる仲間、密かに募集中!( 豆ちよ)
<本日の差別と人権を考える選書>
Black Lives Matter 運動がきっかけとなって、コーヒーとほんのひろばでは「差別と人権を考える選書コーナー」を設置しています。元々我々が持っていた思いや考えを自分の外に出し、人に伝えなければと思ったのです。私たちは、住む場所や職業や生き方を誰もが自由に選べて、特定の属性にあることで命を脅かされることがなく、自分や同胞がピンチになったら助け助けられる制度や関係や余力を持ち、望めば生涯学ぶことができ、誰もが生きていることをお祝いできることが、人間が人間らしく生きる上でとても大事だと考えます。これらの大事なことが当たり前に享受できる世界を実現させたくて、本や記事を読んで勉強し、投げかけを続けています。居心地の良い場所と、安心して暮らせる社会と、これらの大事なことと、差別は、全て地続きなのです。
どうやったらそんな世界を形成できるでしょうか。考えうる手順はこうです。まずは「大事にしていること」を自分たちの言葉と振る舞いに反映させます。大事にしている思想や信条が自分の言葉と振る舞いへと形を変えた時、どれほどのことを成し遂げるかは計り知れません。その計り知れなさが形になった一例が「コーヒーとほんのひろば」なのです。
時間はかかりますが思想や信条に照らされて作られた物や維持されている場所に触れて感化された人たちもまた、自らの言葉と振る舞いを変えていくという連鎖によって指す世界の形成に至るのではないかなと考えます。それほどに言葉は大きな意味を持ち、ひとを行動に向かわせる指針となるのです。その上、より知るために、より考えるために、より伝えるためにも、言葉は本当に大事なのです。言葉とは文字の羅列です。(このイベントのテーマである「文字の力を信じる」にはこのような意味「も」あります)
11月に選んだのは『10代から知っておきたい あなたを閉じこめる「ずるい言葉」』森山至貴著 という本です。あれ?こう言われたら何も言えなくなってしまったけど、なんかモヤモヤするな。イラっとするな。そんな言葉を言われた経験はありませんか。そういう言葉を「ずるい言葉」とし、わかりやすい例を添えながら、10代の皆さんがどんな考え方とどんな言葉で対応していけるかを著者の森山さんが教えてくれます。大人にとってはこうした言葉をもしかしたら家族や子供や部下に投げかけてしまっていることに気づいたり、どんな言葉が「ずるい言葉」なのかを知って言わないように気をつけることができます。
この本を選んだのは、森山さんが「ずるい言葉」は差別と繋がっている、と仰っておられたからです。どうしてなのでしょう?ぜひこの本を読んでみてくださいね。ここではこの本をどのように読みたいか記した解説といっしょに、ほんのひろばの中央に置いてあります!( かずちゃん)
<本日の具材部>
具材部は、ちくちくたくさんの具材を作りました〜。でもね、部長のソロ針仕事になっちゃってますね!これはちょっとよくない!
その前に、告知です!来月は具材部をお休みして、さだちゃん渾身の企画『折り紙でクリスマスの飾り作り』をやりますよ〜。すでに練習に余念のないさだちゃんです。一緒に楽しく作って、おうちに持って帰って飾れます。クリスマスまで数日だけど、皆さんとの楽しいひと時を持てたらと思います。作りにきてねー!
ここでちょっと独り言をば。…具材部の活動なんですが、趣旨として広く仲間を募るところが、さだちゃんのソロ活動になりかけております。いくら細く長く続けたいとはいえ一人でするのは大変ですし、活動が部活として育たない。ですので年明け1月以降は自由参加スタイルを一層アピールしつつ、具材の種類も増やしていけたらと思います。本はピンとこないけど針仕事は好き!って方もぜひ。
これね、子供達がですね、この具材で本当に幸せそうに遊ぶんですよ。フロアに置かれた「具材」と食器を見つけるとたちまち熱中し、長い時間本当に楽しそうに遊びます。この遊びを支える活動にぜひご参加・ご支援をよろしくお願いいたします!!(かずちゃん)
<本日の大事な紙たち>
みなさん、お気づきになられたでしょうか。今回の大事な紙コーナーは魚屋文具店オディのコレクションより「豊島屋の鳩サブレー」でした。
以下オディの書いたキャプションです。
「送られて来た包装の段ボール、缶を包んでいた包装紙、
包装紙をとめるシール、全てが素敵である。
缶は裏側までこだわっている。中のプラスチックにまで、鳩のイラスト入り!
鳩のつぶやきという豊島屋の歴史の紹介が、つぶやきどころではない!
全てにこだわりを感じて、リスペクト!!」
オディ、さすがです。ありがとうございます!
この展示の設営をしながら、むちゃくちゃ大きい48枚缶入り鳩サブレーが欲しいから、鳩サブレー食べてコーヒー飲むイベントでもするで?一緒に買う?という話が持ち上がりました。が、名乗りをあげた3人が3人缶が欲しいものだから、「鳩サブレー144枚はありすぎだろwww」と、残念ながら購入には至っていません。いつか買いたいな〜。
次回もオディのコレクションからの展示です。舞台のチラシ(マニアックな劇団が多め)になるかと思います!お楽しみに!!( かずちゃん)
<本日の朗読>
『子どもが孤独(ひとり)でいる時間(とき)』エリーズ・ボールディング 著 , 松岡享子 訳
子供達が成長するにしたがって少しずつ親に出来る事が減っていきます。その代わり、子供達にはそれぞれが心の中で自分に向き合い、自分なりの言葉を見つけていく時間が必要です。一人で考えて、やってみて、失敗したりよく分からなかった事が分かるようになったり、を繰り返し繰り返す。そうしてやっと少しずつ自分が自分にしっくりくるようになるんだと思います。しかし特に親の送迎がマストな田舎の生活では、子供達はいつも何かに属している存在にしかなれません。学校では「生徒」、家庭では「この家の子供」など。自分を振り返ってみると一人で歩いていた通学路は最高に自由な自分でいられたかな、と思います。大人たちは身近な子供たちに信用していると言いながら、愛だと思いながら、ついあれやこれやと口や手を出してしまう前に、彼らが「誰でもない自分」でいられる時間を邪魔しないように気をつけなければなりません。中学生になった息子がこれからどう世界を広げていくのだろう、、と考えた時にふと「一人の時間」の大切さに気づきました。そんな話を友人にしたときに紹介されたのがこの本です。中学生になるよりも前のこどもたちの時間について書かれていますが、大人にもこういう時間が必要だなと思えた一冊です。( 豆ちよ)
<本日のゲリラ通信>
おかげさまで11月で通算5号を発行することができました。参加の皆さんの原稿レベルが着実に上がってきていますね。バックナンバーに感化される、何でもできるのでいろんなアイデアが湧くし試してみたい、などの声が届いています。これってすごいことです。ゲリラ通信は育ってる!!企画にご参加くださる皆様、読者の皆様に、厚く御礼を申し上げます。これまでコーヒーとほんのひろば当日だけ配置していましたが、11月からは翌月の発行日まで置いておくことにしました。ぜひ手にとってご覧くださいね。面白いよ。
そして、ここからはラブコールよ〜。まだ記事を書いたことのないそこのあなた〜!!書いて欲しいな〜。読みたいな〜。あなたの考えていることや表現を、紙媒体に残し、噛んで含めるように読んで眺め、眺めては読みたい。。場合によってはこちらから声をかけさせていただくこともありますので、応じていただけましたら幸いです。5号までは一番遠くて大阪府の方と郵送で原稿のやり取りをしましたが、6号では関東にお住まいの方とやり取りをしております。どこにお住まいでも返信用封筒を同封して原稿送付いたしますので、お気軽にご参加ください。待ってまーす!(by かずちゃん)
<本日の出店>
魚屋文具店
クリスマスカードやカレンダーなど、わくわくの年の瀬を感じる商品ラインナップとなっていました。クリスマスの贈り物に添えたいかわいい付箋やメッセージカードもありましたよ〜。次月、あっちゃ〜!クリスマスカードを買うの忘れてた〜!とか、かわいいクリスマスカード欲しい〜!という人はぜひ12/20 のコーヒーとほんのひろばでお買い求めくださいね!
ふるほんのいちば
皆さんがお持ちの「売りたい古本」を委託販売します!古本、随時募集中!
委託販売では、事前に本をお預かりし、当日はスタッフが販売します。それぞれの売り上げの一部を出品料としていただきます。出品料は必要経費を除き、ほんのひろばに寄付されます。
(かずちゃん)
いよいよコタツもオンして冬支度のほんのひろばは寛ぎモード。心も体も温まってお過ごしいただけたでしょうか。
1年があっという間に過ぎていき、特に今年はコロナの影響で日々が埋もれてしまうような気になってしまっていました。「今年の記憶がない」なんて口に出してしまうこともあります。だけど改めてこの日をセットリストで振り返ると、確かにこの日はしっかりと存在して、それは他の日でもそうであったはずだと気付かされます。
日々が重なって歩いてきた道になるのだから、今日という日をしっかりと数えて明るい方へ明るい方へと向かいたいです。その時に道標となってくれるのが、本や音楽や友達だと思います。
2020年12月4日投稿
https://www.in-kamiyama.jp/diary/53954/